【初心者向け】サイト制作で必ず聞かれるサーバ・ドメインとは?
クラップクリエイトの伊藤です。
Webサイト制作を依頼する際、
「現状ご契約しているサーバはありますか?」
「ドメインは取得されましたか?」
など、聞かれることがあるかと思います。
とはいえ、普段の生活の中で「サーバ」や「ドメイン」を意識することは少なく、馴染みがない方が大半ですよね。
この記事では、Webサイト制作に欠かせないサーバやドメイン等をわかりやすく解説します。
よかったら、最後までご覧ください。
サーバとは
サーバを簡単に説明すると、「要求(リクエスト)に応じて、適切なデータを提供するための仕組み」のこと。
サーバを身近なものに例えると、よく「土地」と言われます。
Webサイトが「家」だとすると、家を建てる場所というニュアンスで土地と例えられているのですね。
実は、サーバには様々な種類があり、種類ごとに役割が異なります。
土地も、家を建てられる場所と、農業地では役割が異なりますよね。
Web制作の中で出てくるサーバは「Webサーバ」のことで、Webサイトのデータを置いておくと、インターネット上にWebサイトを表示してくれる役割があります。
これが冒頭で説明した、「要求(Webサイトを表示してほしい)に応じて、Webサイトを表示する(適切なデータを提供する)仕組み」ということです。
なので、「現状ご契約しているサーバはありますか?」という質問は「Webサイトのデータをアップロードする場所はありますか?」という意味になります。
今Webサイトを運営している場合、どこかのサーバを契約しているか、自社でサーバを管理しているかの2択になるかと思います。
ドメインとは
ドメインとはURL(https://www.xxx.co.jp)の「xxx.co.jp」の部分のこと。
サーバが「土地」、Webサイトが「家」であるならば、ドメインは「住所」です。
ドメインは、Webサイトがどこにあるかを表しているからです。
もう少し詳しくお話をすると、サーバの位置は「IPアドレス」という「000.00.00.00」のような数字の羅列で構成されています。(地図でいう、緯度と経度のような感じですね)
「どこにお住まいですか?」と聞かれて、緯度と経度で答える人は少数派かと思います。
サーバも同じで、IPアドレスだと人間が解りづらいので、ドメインで表すようになりました。
サーバの種類
サーバは「要求(リクエスト)に応じて、適切なデータを提供するための仕組み」。
どの役割を与えたいか(どんなサービスを提供するか)によって、使用するサーバの種類が異なります。
Webサイトを表示するWebサーバ以外にも、様々なサーバがあります。
代表的なサーバは以下の通りです。
種 類 | 役 割 |
---|---|
Webサーバ | 利用者からのリクエストに応じて、Web上のデータを送り返すサーバ。 Webサイトやブログなどを表示するために必要不可欠なものです。 |
メールサーバ | メールの送受信サービスを提供するサーバ。送信・受信用のサーバは別のもので、送信側はSMTP、受信側はIMAP・POP3といいます。 |
ファイルサーバ | ネットワーク上でデータを共有・使用するためのサーバです。 |
データベースサーバ | データベース上にあるデータを、リクエストに応じて送り返すためのサーバ。 データベース管理システムを使って、データを整理しています。 |
DNSサーバ | DNSとは「Domain Name System」の略です。 DNSサーバは、IPアドレスとドメインを結びつけるサーバ。DNSについては別の記事をご覧ください。 |
FTPサーバ | FTPとは「File Transfer Protocol」の略。Webサイトを更新するときなどに使用し、Webサーバとのファイルの送受信を行います。 |
Webサーバはどうやって用意すればいいの?
では実際にWebサイトを作成するためにサーバを準備するには、どうしたらいいのでしょうか。
サーバは「自社で管理するサーバ」通称自社サーバ、「データセンター等に置いてある、リース会社から借りるサーバ」通称レンタルサーバの2種類あります。
自社で管理する場合は、サーバ丸ごと購入する形になりますので、設置場所も含めてかなり大掛かりです。そのため、簡単なWebサイトの場合はレンタルで用意する場合がほとんどです。
サーバの形式
レンタルサーバには「物理サーバ」と「仮装サーバ」があります。
作るWebサイトの規模や機能によって、どのサーバを選んだらいいかが変わってきます。
共用サーバ | 専用サーバ | VPS(仮想サーバ) | クラウドサーバー |
---|---|---|---|
1つのサーバを複数のユーザーでシェアします。シェアハウスのようなイメージです。 | 物理サーバを1台占有します。一戸建てのようなイメージです。 | 1台の物理サーバの中に仮想サーバが複数構築されており、それぞれ別のユーザに割り当てることができます。 | バーチャルで作られたサーバ。大規模サイトで多く使用されています。マンションの1室のようなイメージです。 |
[メリット] 専門知識がなくても利用できる | [メリット] 自由に使える 高スペック | [メリット] カスタマイズができる 高スペックなのに安価 | [メリット] 機能の自由度がとても高い |
[デメリット] 他のユーザーの影響を受けることがある | [デメリット] 専門知識が必要で価格が高い | [デメリット] 専門知識が必要 | [デメリット] 専門知識が必要で価格が高い |
[価格感] 月額100円~ | [価格感] 月額8,000円~ | [価格感] 月額600円~ | [価格感] 月額3,000円~100,000円 |
また、ノーコードツールで作成する場合は、ノーコードツールのサーバを利用しなければならない制約があるので、サーバを選ぶことができません。
ノーコードツールについては以下の記事をご覧ください。(準備中です)
共用サーバをお勧めする理由
何か特別な要望がないときは共用サーバで十分かと思います。
ただし、
- 構築する機能が複雑で、サーバ自体に特別な設定が必要な場合
- アクセス数が多く、サーバがダウンする恐れがある場合
は注意が必要です。
そのため、リース先やプラン内容については制作を委託する会社に相談するのがベスト。
作りたいものややりたいことを、委託会社に明確に伝え、適切なサーバを選んでもらいましょう。
ただし、中にはオーバースペックのサーバを勧めてきたり、十分なセキュリティ対策をとってもらえない場合もありますので、全てを任せっきりにすると危険です。
わかりにくい点があれば、都度説明してもらうことをお勧めします。
ドメインの説明をする上で欠かせない、IPアドレスとは?
では、ドメインについてもう少し詳しく解説します。
IPアドレスは、インターネット上で通信するときに使われる住所のようなもの。10進数で表されています。
サスペンスで「IPアドレスを特定しました!」というシーンを見かけることがあるかと思いますが、まさにそれです。
どうしてIPアドレスを特定すると個人がわかるの?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
それは、IPアドレスがインターネット上で通信する全ての機器に割り当てられているからです。
つまり、インターネットに接続した時点で、私たちが使用しているパソコンやスマートフォンにIPアドレスが割り当てられるイメージです。
(IPアドレスから個人情報を特定するのは警察しかできないので、IPアドレスから個人情報がバレる心配はしなくて大丈夫です。)
ドメインとDNSの関係
ドメインの説明部分で、「IPアドレスだと人間が解りづらいので、ドメインで表すようになりました。」と記載しました。
インターネットに接続されたサーバは、固定のIPアドレスが割り当てられています。そのサーバにWebサイトのデータが置いてあるので、IPアドレスがわからないとWebサイトにアクセスができません。
しかし、IPアドレスは数字の羅列。そのIPアドレスを人間が理解しやすいように文字に置き換えたものが「ドメイン」と呼ばれるものです。
では、IPアドレス=ドメインという形、固定のIPアドレスと固定のドメインを結びつけるにはどうしたらいいのでしょうか。
それを解決するのがDNSサーバです。
DNSサーバについて
DNSとはDomain Name Systemの略。DNSは特定のIPアドレスとドメインを結びつけるシステムのことです。DNSサーバで「このIPアドレスはこのドメインを利用します」と設定することで、特定のドメインにアクセスがあったら、このデータを表示するといった形でサーバとドメインを紐付けることができます。
ドメインのレンタルについて
サーバ同様、ドメインにも管理会社が存在します。サーバと同じ会社で契約する場合がほとんどですが、「お名前.com」のようにドメインだけ別の会社で契約することもできます。
サーバを頻繁に乗り換えるのであれば、別会社で契約した方がスムーズです。
ドメインの所有者情報は一般公開される
また、ドメインの所有者情報はWhoisというサービスで一般公開されています。
個人情報が漏れてしまうので、ドメインの契約をする場合は、代わりに管理会社の情報を公開する「Whois情報公開代行」サービスに申し込んでおくことをお勧めします。
ドメインの種類について
ドメインには[.com][.co.jp]のように種類があります。
実はこれにも簡単な決まりがあります。
ここでは、一般的に知名度の高い3種類をご紹介します。
.com
「.com」ドメインは、「gTLD(Generic Top Level Domain)」と呼ばれるドメインの1つです。
gTLDは、どの国からでも登録できるドメインで、特定の領域や分野ごとに分かれています。
.comは商業用組織のドメインで、主に商用利用されています。しかし、法人個人制限なく安価に利用することができるため、.comだからといって信用できるサイトとは限りません。
.co.jp
「.co.jp」ドメインは、日本国内に登記がある企業しか取得できないドメインです。しかも、一企業につき1つと決められています。そのため、ブランディング・SEO・信用度において、日本国内では最強の企業ドメインと言われています。
取得が難しい上に利用料も高いので、日本の企業でも取得を避けている会社もあります。
.jp
「.jp」は、日本に現住所がある個人・企業しか取得できません。そのため、比較的信頼性が高いドメインと言われています。
取得も「.co.jp」より簡単なので、信頼性を求める企業から多く選ばれています。
利用料は少し高めです。
Webサイト制作ならクラップクリエイト
聞き慣れない言葉が多く、1 度読んだだけではなかなか理解が難しいかもしれません。
当方にWebサイト制作をご依頼いただいた場合は、口頭でのご説明+お客様のご要望に合わせて最適なサーバ・ドメインをお選びいたします。
サーバ・ドメインの契約は、権利トラブルを避けるためお客様ご自身で行っていただく場合と、代行して当方が行う場合の2パターンお選びいただけます。
(サーバ・ドメインの権利譲渡に関しては、特に制限を設けておりませんのでご安心ください。)
Webサイトのことよくわからなくて不安な方は、まずはお気軽にお問い合わせください。
開業したけれど「まだ何も決まってない・・・」「何をどう依頼していいかわからない」という状態でも構いません。
守秘義務契約の関係上、公開していない案件が多数ございますのでぜひお気軽にお問い合わせください。